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2018年6月19日火曜日

難治性腹水を伴う肝硬変では定期的なアルブミン投与が予後改善し得る

ANSWER trial: 肝硬変患者にてスピロノラクトン≥200mg/d, フロセミド≥25mg/dを使用しているが腹水貯留を認める431例を対象としたRCT
(Lancet 2018; 391: 2417–29)
・通常治療+アルブミン投与群 vs 通常治療のみの群に割付け, 18ヶ月継続
 アルブミンは最初の2wk40gを週2, その後は40g/wkで投与.(アルブミナー®25%3-4. 1(50ml)あたり12.5g)
生存率, 腹水コントロール率などを評価.
除外項目はTIPS, 活動性HCC, 肝移植, アルコール摂取継続
 肝臓以外の臓器障害, 1ヶ月以内の腹水治療目的でのアルブミン使用
 SBPなど感染性, 複雑性の腹水貯留

母集団データ

アウトカム
・生存率は有意にアルブミン群で改善
・肝臓由来死亡+非肝臓由来死亡+TIPS+肝移植適応率も有意に低下する

腹水コントロール
腹水穿刺施行率難治性腹水合併率も有意にアルブミン投与群で低下

他の肝硬変合併症

・SBP, 感染, 腎障害リスクも低下する
 食道静脈瘤出血, 他の門脈圧亢進が関連する出血のリスクは有意差なし
・入院率も有意に低下.
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・腹水マネージメントが難しい患者ではアルブミンの定期投与は予後を改善しえる治療と言える. 
・他に難治性腹水で有用なのはバプタンの報告がありますが、この方法も覚えておこうと思います。