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2015年2月11日水曜日

出血による貧血にはルーチンで鉄剤を。

出血による貧血がある場合はフェリチンがどうであれとりあえず鉄剤を投与しておけ、というお話。

JAMA. 2015;313(6):575-583. 
献血を行った成人 215例を対象としたopen-label RCT.
 500mlの献血を行ったあと、鉄剤37.5mg/d経口内服群 vs 非投与群に割りつけ24週間継続.
 低下したHbの80%改善するまでの期間を比較した.
 患者群はフェリチン値 ≤26ng/mL, >26ng/mL別で比較
アウトカム:

フェリチンが26ng/mL以下であれ、以上であれ、鉄剤を投与したほうが貧血の改善がとても早い。
その差 1ヶ月 vs 3−5ヶ月。
さらにフェリチン値を細かく分けると
フェリチン値が50ng/mLを超えようが、鉄剤投与で貧血改善が早くなる傾向は変わらない。
今回は献血者による評価だけども、出血で貧血あり、でも輸血もいらないそう、という患者群では鉄剤を飲ませるというのはアリですね。
まぁ黒色便が紛らわしくなりますのでそこだけ気をつければ。