JAMA. 2013;310(16):1683-1691.
敗血症性ショック患者のHRをβ阻害薬で80-94bpmに抑える意義を評価したPhase 2 trial.
敗血症性ショックで, NAを使用している154例のopen-label RCT.
元々β阻害薬使用患者, 心不全患者(CI≤2.2, PAOP>18)は除外.
Esmolol(ブレビブロック)を使用し, HR 80-94bpmでコントロールする群
vs 通常の治療のみの群に割り付け, 各パラメータを比較.
Esmololは25mg/hで開始し, 20分毎にDose調節を行う.
敗血症はEGDTを行い, ステロイドは全例に使用.
母集団
アウトカム;
Esmololの使用量とNAの使用量
Esmololの投与量は平均100mg/h程度.
Esmolol使用してもNA必要量は特に変化しない, むしろ低下傾向となる.
血行動態に特に両者で差はない.
Esmolol群ではより補液量が少なくて済む傾向がある.
また, 腎機能はEsmolol群で改善が早い傾向.
臨床的アウトカム
死亡リスクは低下する可能性.
しかし, Placeboで9割死亡という数字もかなり微妙...
しかし, Placeboで9割死亡という数字もかなり微妙...
ただ, 敗血症の大半が肺炎や腹膜炎によるもの, と考えると高くても当然な気もするし...
再試がでるまでは飛びつきません。結果を注視していきましょう。