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2013年9月3日火曜日

経口抗凝固薬とアスピリンの血栓症二次予防効果


BMJ 2013;347:f5133
経口抗凝固薬(dabigatran, rivaroxaban, apixaban, warfarin), アスピリンのVTE二次予防効果を評価したMeta-analysis.
解析したStudyは上記の通り.
どの薬剤も1-2 RCTsのみであり, サンプルサイズも少ないものが多い.

各薬剤の血栓症予防効果と出血リスクは以下の通り
アスピリンの血栓症予防効果は "1"を跨ぐが, リスクは軽減する傾向にある.
他の抗凝固薬は同等の予防効果を示す.

出血リスクが最も少ないのはアスピリンとApixaban(エリキュース®)
反対にリスクが高いのはワーファリン, Dabigatran(プラザキサ®), Rivaroxaban(イグザレルト®)

見やすいように, 100人に治療した場合,
青; 血栓症再発
赤; 出血性合併症 とすると以下の通り

各薬剤間の比較

ただし, 最初に言った通り,
薬剤 vs Controlの比較を間接的に薬剤間の比較にしており,
そもそもRCTが少なく, Nも少ないため, 今後のStudy次第で変わる可能性は高い(特に出血リスク)