Clinical Infectious Diseases 2012;55(4):527–33
Monte Carlo simulation(MCS) methodを使用して投与量シミュレーションを行い,
それを29名の患者において前向きにValidaitonを行ったstudy.
3つの投与量についてシミュレーションを施行
A) Loadingとして1000mgを投与, 維持量は500mgを透析の最後の1時間で投与する方法
B) Loadingとして1500mgを投与, 維持量は750mgを透析の最後の1時間で投与する方法
C) 体重毎で決定する(以下参照)
体重
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Loading
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維持量
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<70kg
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1000mg
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500mg
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70-100kg
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1250mg
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750mg
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>100kg
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1500mg
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1000mg
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これらのによる平均トラフ値と目標達成率を評価すると,
投与方法
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平均トラフ
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10-20mg/L
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15-20mg/L
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<10mg/L
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>20mg/L
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A
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11.9±3.9mg/L
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61.2%
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15.6%
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34.8%
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B
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17.8±5.8mg/L
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65.4%
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34.2%
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30.8%
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C
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14.6±3.5mg/L
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86.0%
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35.2%
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7.6%
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6.4%
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プロトコールCを透析中でVCM投与が必要な29名でValidationを試行.
患者の平均年齢は59.9歳, 体重は75.7kg.
その結果,
平均トラフ
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10-20mg/L
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15-20mg/L
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10-22mg/L
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15-22mg/L
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17.3±4.0mg/L
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65.5%
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37.9%
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89.7%
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62.1%
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20-22mg/Lが24%くらいと1/4で20を上回ってしまうが、馬鹿高くはならない.
また, <10となる例も少なくて済む.
ただ、平均年齢が75kg overだからなぁ。やはり外人はデカい人が多いね。
透析中の痩せ形の日本人ならばもうちょっと手加減が必要かもしれない。