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2021年2月3日水曜日

50-75歳の患者群におけるスタチン投与のTime-To-Benefit(TTB)

 (JAMA Intern Med. 2021;181(2):179-185. doi:10.1001/jamainternmed.2020.6084 )

TTB: time to benefitは, どの期間使用して, どの程度の効果が見込めるかという指標.

50-75歳の患者群に対するスタチン投与のTTB(time to benefit)を評価したMeta-analysis

・Primary preventionにおけるスタチンの8 RCTsを評価.

・N=65383, 男性66.3%

 平均年齢は55-69歳で, 平均フォロー期間は2-6



アウトカム


スタチンは, 2.5年間使用すると100人に1人のMACE減少(ARR 0.010)が期待できる

1.3年間[1.0-1.7]の使用で100人に1人(ARR 0.005).

・0.8年間[0.5-1.0]の使用で500人に1人減少(ARR 0.002).

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さらに表からみると, 5~7年間で3-4/100 といったところ.

この数値をどう捉えるかというのは答えは一つではないと思う.

患者さんの余命やら、他のリスクやら考えないといけないけど, 一つの指標として.