SGLT-2阻害薬ではUAの低下効果が示されている.
CANVAS trialのpost hoc analysis
(Lancet Rheumatol 2019; 1: e220–28)
・2型DM患者を対象とし, Canagliflozin 100mg, 300mg, Placebo群に割り付け, 比較したDB-RCT.
・この報告において, UAの変化と痛風発作頻度を評価した.
・患者は2型DMでeGFR>30mL/min/1.73m2を満たす群
・母集団における血清UAはおよそ5.9±1.6mg/dL
痛風既往がある患者は5%
痛風既往(+)患者群のUAは6.5~6.8mg/dL程度
アウトカム
(A: 痛風発作 + 痛風薬剤開始, B: 痛風発作, C: 痛風の薬剤開始, D: 高尿酸血症)
・CanagliflozinによりUAは0.39mg/dL(6.7%)低下
・痛風発作も有意に低下する(HR0.53[0.40-0.71])
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SGLT-2阻害薬ではUAの低下効果, 痛風発作リスクの低下効果が期待できる.
高UA血症合併のDMや痛風発作を繰り返すDM患者では考慮するのも良いかもしれない.