症状や疑う膠原病もないのにANAを安易に測るな, というのは有名な話
ANA陽性のうち大半が別に疾患は認めない.
また, 膠原病以外にもANA陽性例は多い
(NEJM 2003;349:1499-50)
ANA陽性でコンサルトされた232例の報告
(The American Journal of Medicine (2013) 126, 342-348)
・上記のうち, 2.1%がSLE, 9.1%がSLE以外のANA関連膠原病.
・ANA <1:160では膠原病と診断された症例は1例も無し.
リンパ腫でもANAは陽性となる
127例の悪性リンパ腫と年齢・性別を合わせた非膠原病患者138例でANAを評価した報告.
(Genetics and Molecular Research 2015;14(4):16546-16552)
・リンパ腫では有意にANA陽性例(≥1:100で定義)が多い(31.5% vs 6.5%)
・ANAのTiterは
リンパ腫群では1:100が75%, 1:320が17.5%, 1:1000が7.5%
Controlでは7/9が1:100, 1:320, 1:1000は1例ずつ