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2017年11月25日土曜日

インフルエンザの多剤併用療法は, ウイルス量は減らすが症状は変わりなし

(Lancet Infect Dis 2017; 17: 1255–65)

18歳以上の男性, 非妊婦のインフルエンザ症例で且つ合併症リスクを上昇させる基礎疾患を有する患者を対象としたDB-RCT.
・インフルエンザはH1N1, H3N2, Bの迅速抗体, PCRで診断.
また, 患者は症状出現から96時間以内の患者を対象とした
・合併症リスクは65歳以上, 慢性疾患既往, BMI≥40
貧血, 白血球減少, 好中球減少, PLT減少, ヘモグロビン症, CCr <50-60, 自己免疫性肝炎既往, 非代償性の重症肝疾患, 2種類以上の抗インフルエンザ薬を使用していた患者は除外.

上記を満たす患者を
 Oseltamivir 75mg + Ribavirin 200mg + Amantadine 100mg12回内服群 
  vs Oseltamivir + Placebo群に割付け, 比較した

母集団

アウトカム:
併用療法では有意にウイルス量は低下
・3日目での検出率は併用で29%m, 単剤群で40%
・7日目では有意差なし

症状の持続期間は有意差なし

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・抗ウイルス薬を併用することで有意にウイルス量を減らすことができる
 が
・薬剤によるウイルス量の低下は臨床アウトカムには関連しない