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2017年8月18日金曜日

周術期口腔ケアは術後肺炎の予防効果が期待できる

国内7箇所の大学病院において食道癌手術を施行した539例を解析
(Medicine (2017) 96:33(e7436))
・神戸大学, 長崎大学, 大阪市立大学, 名古屋市立大学, 鹿児島大学, 信州大学, 関西医科大学で2011-2015年に食道癌に対する外科手術を施行された患者を対象. 内視鏡的粘膜, 粘膜下切除術は除外
・このうち306例が術前, 周術期に口腔ケアを行なっていた.
 日本では2012年より周術期の口腔ケアが保険適応となっている
・口腔ケアは歯科医師, 口腔衛生師により, 入院時から開始. 口腔衛生指導(13回のブラシ, フロスの使用など), 歯石除去, 歯牙クリーニング, 舌苔除去, 不良歯牙(周囲炎, 膿排泄など)の抜歯
・また全患者で術前日に口腔クリーニングを行い, 術後は3-6時間毎にうがいを指示

アウトカム
術後肺炎は19.1%で診断.

・術後肺炎のリスクは手術時間と術後の嚥下障害.
・口腔ケアの実施はリスクを軽減する

口腔ケア施行群 vs 非施行群でpropensity-score matched analysisを行い, 術後肺炎のリスク因子を評価

・年齢, 手術時間, 術後嚥下障害が術後肺炎のリスクとなり口腔ケアはリスク軽減効果あり.
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周術期の口腔ケアは術後肺炎の予防効果が期待できる.
現在同グループが前向きStudyを計画中とのこと