RA患者で, 抗TNF-α阻害薬を使用しても効果が不十分である300例を対象としたopen-label RCT.
・患者はACR1987のクライテリアを満たし, 骨融解(+), DAS28-ESR≥3.2を満たす群.
効果不十分とは以下の1項目以上を認めることで定義;
関節圧痛/腫脹の残存,
患者のGlobal assessmentにおいて活動性残存,
炎症マーカーの上昇,
NSAID/ステロイド依存状態,
DAS28-ESR≥3.2
上記患者群を, 非TNF-α阻害系のbDMARDに変更群 vs 他の抗TNF-α阻害薬へ変更群に割り付け, 52wk継続.
・RAコントロールを比較した.
・300例中, 269例(89.7%)が投薬を完遂.
・非TNF-α阻害系のbDMARDはabatacept, rituximab, tocilizumabなどが当てはまる.
母集団
アウトカム
・疾患活動性は非TNF-α阻害系bDMARD群のほうが有意に抑制される結果.
・HAQは両者で有意差はない.
重大な副作用の比較
・重大な副作用の頻度は11% vs 5%.
有意差はないものの,非TNF-α阻害系bDMARD群のほうが多い傾向
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抗TNF-α阻害薬から変更する場合,
他の抗TNF-α阻害薬への変更よりも, 非TNF-α阻害系のbDMARDへ変更したほうが,
DAS28-ESRにおける寛解, 低活動性達成は2割ほど増加し, 寛解は1割ほど増加する.
重大な副作用については有意差はないが, 非TNF-α阻害系のbDMARDのほうが多い可能性は残る.
あとは費用の問題とか, 投与間隔の問題とか, その辺も考慮しつつ決める.]
参考:
bDMARD
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投与量
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主な副作用
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禁忌
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薬価
(年間費用) |
インフリキシマブ
(レミケード®) ジェネリック製剤あり |
3mg/kg 0, 2, 6週に静注
以後8週毎. 効果不十分では6週以後段階的に10mg/kgに増量可 |
頭痛, 貧血, 皮疹, 血圧変動, 肝障害, 関節痛, 感染症, 過敏症, 薬剤誘発性ループス
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重篤な感染症, 活動性結核, マウス由来蛋白過敏症, 脱髄疾患,
うっ血性心不全
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100mg 89536円
59814円(ジェネリック) (131万円, 88万円) |
エタネルセプト
(エンブレル®) |
10-25mg皮下注
週2回
25−50mg皮下注 週1回 |
日和見感染症, アレルギー, 血液障害, 間質性肺炎, 肝障害, 急性腎不全
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敗血症, 重篤な感染症,
活動性結核, 脱髄疾患, うっ血性心不全
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10mg 6472円,
25mg 約16000円 50mg 約31000円 (82.9-162.5万円) |
アダリムマブ
(ヒュミラ®) |
40mg皮下注
2週毎
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頭痛, 咳嗽, 下痢, 肝障害
感染症, 結核, 薬剤誘発性ループス 間質性肺炎 |
重篤な感染症, 活動性結核, 脱髄疾患, うっ血性心不全
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20mg 33608円
40mg 65144円 (169.4万円) |
ゴリムマブ
(シンポニー®) |
MTX併用時
50-100mg皮下注 4週毎 非併用時 100mg 4週毎 |
感染症, 高血圧, 便秘
肝障害, 間質性肺炎 |
重篤な感染症, 活動性結核, 脱髄疾患, うっ血性心不全
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50mg 12.7万円
(164.6万円) |
セルトリズマブペゴル
(シムジア®) |
400mg皮下注
0, 2, 4週
以後200mgを2週毎 安定後は400mgを4週毎 |
感染症, 高血圧, 便秘
肝障害, 間質性肺炎 |
感染症, 高血圧, 便秘
肝障害, 間質性肺炎, うっ血性心不全 |
200mg 63464円
(165.1-184.1万円) |
トシリズマブ
(アクテムラ®, IL-6阻害薬) |
8mg/kg 静注
4週間毎
162mg 皮下注 2週毎 |
感染症,尿蛋白, 高脂血症,
血糖上昇, アナフィラキシー |
重篤な感染症, 活動性結核
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80mg 18592円
200mg 45807円 400mg 90611円 162mg(皮下注) 約39000 (117.8万円) |
アバタセプト
(オレンシア®, 細胞標的薬) |
静注
体重 <60kg 500mg, 60-100kg 750mg, >100kg 1g静注を0, 2, 4週, 以後4週毎 皮下注 上記静注後, 同日に125mgを皮下注, 以後週1回皮下注 |
間質性肺炎, 血球減少,
感染症, 関節痛, 味覚異常など
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重篤な感染症
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250mg 54995円
(165.0万円) |