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2015年5月15日金曜日

セフトロザン/タゾバクタム

そのうち発売されると思われます、新しい抗生剤
第四世代セフェム + βラクタマーゼ阻害薬の合剤であるCeftolozane-tazobactamの2つのRCT.

ASPECT−cIAI (Clinical Infectious Diseases® 2015;60(10):1462–71 )
複雑性腹腔内感染症で入院中の患者993例を対象としたDB−RCT(非劣性試験).
 複雑性腹腔内感染症で腹腔ドレナージ, 開腹手術を24h以内に施行している患者群を対象

 ceftolozane/tazobactam(1.5g) + metronidazole(500mg) q8h投与群とMeropenem(1g) q8h投与群に割り付け, 4−14日間継続.

患者群の診断は以下のとおり

アウトカム
 両者で臨床的治癒, 細菌学的治癒に有意差無し.

ASPECT−cUTI (Lancet 2015; 385: 1949–56 )
複雑性下部尿路感染症, 腎盂腎炎 1083例に対してLVFXと効果を比較したDB−RCT(非劣性試験)
 ceftolozane-tazobactam 1.5g q8h vs LVFX 750mg/dを7日間継続
患者群
アウトカム

治癒率は76.9% vs 68.4%とLVFXよりもceftolozane/tazobactamの方が有意に良好であった

菌種別の評価を見ると
 腸内細菌群では有意にceftolozane/tazobactamで治癒率は良好。特にESBL産生株やProteusなどで差がついている。
 非ESBL産生の腸内細菌群でも10%近い差がついているが、LVFX耐性の腸内細菌群が増加しているのは実感としてもある(外来における濫用のせいであろう)。

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というわけで、
新薬はLVFXよりも効果的で、メロペンと同じくらいで、、、、という売り文句となるのだろうか。。。

比較するならPIPC/TAZだろうがっ、と心の中で思いつつ、
僕はそんな状況ならばやはりPIPC/TAZか、もしくはグラム染色をしつつ、あえてNarrowでいきながら調節するのでしょうね。