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2015年5月6日水曜日

ピロリ除菌のレジメに整腸剤は入れておくべし

H. pylori除菌を行う患者804例を対象としたDB−RCT (Medicine 94(17):e685)
 通常の治療 + 整腸剤を併用 vs Placeboに割り付け14日間継続. 治療に伴う消化管症状, 除菌成功率を比較.
 整腸剤はLactobacillus rhamnosus GG(LGG), Bifidobacterium(BB-12)を108−1010含有したカプセルを、抗生剤使用の2時間前〜使用後のいずれかのタイミングで1日2回投与。

アウトカム: 追跡率は80%.
 除菌成功率は整腸剤併用群で87.4%[84.3-90.2] vs 72.6%[69.7−75.8], OR 2.62[1.71-4.02], NNT 7[5-12]と有意に整腸剤使用群で良好.

抗生剤に由来する症状リスクは
 有意に整腸剤併用群で少ない結果.
LactobacillusはミヤBM®, ビオスリー®, ビオラクチス®
Bifidobacteriumはラックビー®, ビオフェルミン®, ビオスミン®, レベニン®に含有。
LGGはヨーグルトだけ。

どれを使うかは迷いますが、整腸剤の併用はこれから増やそうとおもいます。