GADの診断基準
Main symptom |
Associated symptom |
Functional Qualifier |
Exclusions |
6ヶ月以上の著明な不安感, コントロール不能な 不感感を認める 以下の3つ以上を満たす 落ち着かない 早期から倦怠感あり イライラ 集中できない 筋緊張 睡眠障害 |
GAD患者で よく認める症状; 体の震え 発汗/悪心/下痢 頭痛 IBS |
著明に機能, 日常生活を障害する |
他のAxis I疾患の除外, 薬物中毒, 依存を除外 |
Panic Disorderの診断基準
Main symptom |
Associated symptom |
Functional Qualifier |
Exclusions |
再発性, 予測できない パニック発作. 以下の1つ以上を 最低1ヶ月認める. 発作に対する不安 発作による心身症 |
パニック発作は 以下を含む予測困難な 突発性の発作. 動悸, 発汗, 震え, 呼吸苦, 胸痛, 悪心, ふらつき, 悪寒, 熱感 痺れ, 現実喪失感 コントロール喪失に 対する恐怖 死への恐怖 |
著明に機能, 日常生活を障害する |
他のAxis I疾患の除外, 薬物中毒, 依存を除外 |
JAMA Rational Clinical ExaminationよりGAD, Panic Disorderの診断に有用なスコアを評価
(JAMA. 2014;312(1):78-84)
(JAMA. 2014;312(1):78-84)
GADの診断に有用なのはGAD-7, Panic Disorderの診断に有用なのはPHQ-Panicモジュール.
GAD-7: 7項目を0-3ptで評価.
この2wkで以下の項目がどの程度の頻度で認められるかを評価.
Cutoff≥10で感度89%[82-96], 特異度83%[80-85]
LR+ 5.1[4.3-6.0], LR- 0.13[0.7-0.26]でGADを示唆する.
この2wkで以下の項目がどの程度の頻度で認められるかを評価.
Cutoff≥10で感度89%[82-96], 特異度83%[80-85]
LR+ 5.1[4.3-6.0], LR- 0.13[0.7-0.26]でGADを示唆する.
ナーバス, 不安, イライラを感じる頻度は |
心配するのを止められない, コントロールできない頻度 |
様々なものを過度に心配してしまう頻度 |
リラックスできない |
落ち着かず, じっと座っていられない |
簡単に腹を立てる, イライラする |
なにか酷いことが起きるのではないかと恐れる |
数日ある 1pt
半分以上ある 2pt
ほぼ毎日ある 3pt で評価し, 0-21pt
PHQ-Panicモジュール
1-4までを満たし, 5は11項目中4項目以上を満たす
感度 81%[68-93], 特異度 99%[98-100], LR+ 78[29-210], LR- 0.20[0.11-0.37]
1-4までを満たし, 5は11項目中4項目以上を満たす
感度 81%[68-93], 特異度 99%[98-100], LR+ 78[29-210], LR- 0.20[0.11-0.37]
① 過去4wk以内に不安発作(突然の恐怖感, パニック)があるか |
② このような発作は過去にもあったか? |
③ このような発作は全く予測できない状態で生じたものか? |
④ このような発作で日常生活が障害される, 発作を不安に感じるか? |
⑤ 最近の発作について聞きます |
a) 呼吸苦があったか |
b) 動悸, 頻脈があったか |
c) 胸部圧迫感, 胸痛があったか |
d) 発汗があったか |
e) 窒息する様な感覚があったか |
f) 熱感や紅潮, 悪寒があったか |
g) 悪心や心窩部の症状, 下痢のような症状はあったか |
h) ふらつき, 不安定感, フラツキがあったか |
i) 体の一部に痺れやチクチクする様な感覚があったか |
j) 震えがあったか |
k) 死にそうな恐怖があったか |