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2014年1月23日木曜日

Intravenous Lipid Emulsion

局所麻酔中毒で大量に脂質を血管内に投与することで,薬物を脂質内に吸着し, 血中濃度上昇を緩和する治療法.
麻酔科ガイドラインでは局所麻酔中毒で記載あるが, 脂溶性の薬物中毒ならばどれも効果が期待できる可能性がある

具体的な方法としては, イントラリピッド20%®を, 1.5mL/kg bolusを3回まで,
その後 0.25-0.5mL/kg/分を1時間投与.

例えば50kgの患者ならば, 75ml bolusを3回 (計225mL), その後 12.5-25mL/minで1時間 (計750-1500mL)

脂溶性薬剤; 局麻, ハロペリドール, TCA, 脂溶性β阻害薬, カルシウムch阻害薬等のOverdoseに効果が期待される.
Emergency Medicine Australasia (2011) 23, 123–141

ヒトでの使用経験; ACADEMIC EMERGENCY MEDICINE 2009; 16:815–824
局所麻酔, Verapamil, Atenololによるショックでは効果良好.
動物実験でも同様. TCAやPropranolol, テオフィリンによる中毒の改善効果が見込めた.

TCA, 局所麻酔による不整脈, 心停止例では, 改善するまで脂肪製剤のIV投与が勧められる(1.5mg/kg)