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2022年3月4日金曜日

肺炎球菌性髄膜炎の比較, 予後へ関連する因子の評価

(Clinical Infectious Diseases® 2022;74(4):657–67)

20年間の肺炎球菌性髄膜炎症例の前向きコホート

・オランダにおけるNation-wide prospective cohort.
1998年-2002年と, 2006年-2018年の2期間における成人例の肺炎球菌性髄膜炎症例を評価, 比較.

・7価ワクチンが米国で推奨されたのが2000年. その後13価ワクチンが登場.


 細菌性髄膜炎に対するデキサメサゾンのRCTが発表されたのが2002年

 
>> つまり, 前半の期間はワクチンやDEXの使用が一般的ではなかった時期
 

  後半はそれらが一般的なプラクティスとなった時期と考える.


・合計1816例の髄膜炎症例を評価(1783名より)


Serotypeの変化

・肺炎球菌ワクチンが一般的となってから,
ワクチン関連株による髄膜炎は減少.


神経予後

・2002年にDEXのRCTが発表されてから, 神経予後良好例も増加傾向がある

・他の予後不良の因子としては,

 高齢者(≥75歳) OR 4.03


 男性 OR 1.51, 

 免疫不全 OR 1.50


 来院時意識障害, 脳神経障害, CSF所見, CRP値が挙げられる.

・DEXの使用は予後不良のリスクを低下させる
OR 0.58[0.46-0.74]



死亡リスク因子も

・高齢者, 男性, 意識障害, CSF所見が挙げられ,

・DEX使用は死亡リスクを低下
:全死亡OR 0.43[0.30-0.63]