ということは多発外傷における骨折のエコー評価も有用なのか?
American Journal of Emergency Medicine 31 (2013) 1583–1585
多発外傷で搬送された80例において, 骨折目的のUS評価の感度, 特異度を評価.
18歳以上の多発外傷患者で, 以下は除外.
Vital sign不安定ですぐに手術室へ搬送される患者,
意識障害で疼痛部位を説明できない患者,
明らかな骨折を示唆する変形がある場合,
開放損傷例,
2肢以上の骨折がある場合.
エコーは10-15Hzで疼痛部位を評価し, 骨折を判断.
骨折に対する感度, 特異度は
感度55-75%, 特異度 62.5-84%と低い.
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そのような環境ではエコーによる骨折評価は難しく, それにあまり時間をとってもしょうがないとも考えられる.
やはりエコーは軽症外傷で、限局した部位で、比較的時間をとれる状況でこそ効果を発揮できるのかもしれない.
多発外傷でのエコーはFASTと気胸評価と心臓評価がキモですね.