Medicine 2013;92: 285-293
膠原病, 神経疾患で新規にステロイド開始された604名のCohort
日本国内の, National Hospital Organization所属病院で行われたCohort.患者は4wk以内に膠原病, 神経疾患を診断された群で, ステロイドを開始した日からフォロー
● 膠原病は, SLE, MCTD, PM/DM, 血管炎, ベーチェット病, SSc, 成人Still病, Sjogren症候群, RA, autoimmune bullous disease, Anaphylactoid purpuraが含まれる.
● 神経疾患は, 重症筋無力症, CIDP, MS.
● 他, UC, 自己免疫性肝炎, 自己免疫性膵炎, PBC, 間質性肺炎, RPGN, 慢性糸球体腎炎, ネフローゼ症候群.
除外項目は, 状態不安定な心血管疾患, <16歳, <6mのステロイド使用歴, 他の膠原病の既往.
母集団;
INHは11.4%, ST合剤は22.8%で併用.
アウトカム; 全体で1105.8pt-y評価. (平均1.9年フォロー)
全体で434例の副作用あり. 最も多いのは感染症で227例.
多変量解析における, 感染症のリスク因子は
高齢者, 男性例, 間質性肺炎の合併, 高用量のステロイド(PSL≥29.9mg/d)が挙げられる.
死亡例が73例あり,
その半数が感染症に伴うもの. 他には間質性肺炎が多い原因.
新規のステロイドを開始した患者群では,
1年以内の2割で感染症を発症し, その半数が細菌感染.
カリニ肺炎は0.7%/y, CMV感染は2%/y, 重症感染症は11.5%/yで起こりえる.
死亡原因の半数が感染症.
自分なんかはビビリなので、結構ST合剤併用することが多いですが、このStudyでは2割程度でした(PSL平均使用量50mg/d)