3日前にCAG目的に入院し, 問題なく翌日退院となった患者.
退院し2日後に発熱、悪寒戦慄を認め, 救急要請.
精査の結果UTIの診断で再入院. CAGの際は尿カテーテルが留置されていたとのこと.
このような尿カテ挿入に伴うUTIはよく見る.
留置のみならず, 一回のみの導尿を切っ掛けに生じることも多い.
そんななか, BMJより尿カテーテル抜去時の予防的抗生剤のMeta-analysisがでていた.
(BMJ 2013;346:f3147)
尿カテーテル抜去後のUTI予防目的のAbxを評価した, 6 RCTs, 1 non-RCTのMeta-analysis.
カテーテル抜去後 14日以内のUTI発症を, 抗生剤投与群 vs Control群の比較.
その内5 trialsは外科患者を対象としたStudyであった.
抗生剤はST合剤かFQを用い, 投与期間は1回投与のみか, 2-3回投与で終了するレジメが多い.
アウトカム;
Abxの予防投与は, UTIリスクを5.8%減少させる(4.7% vs 10.5%)
Funnel plotではむしろRR 1のほうに寄っており,
分布の傾向からはよりリスクを軽減させる可能性が伺える.
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あまりやったことも無く, 一般的とは言えないマネージメント.
耐性リスクや, 現状のAbx濫用の状況では過度な処方も増えそうなので,
推奨するのもちょっと恐ろしげな感じ.
コッソリと心の中に留めておくことにしておきましょう.