1981-83年に血液検査を行い, 2010年までフォロー.
初診時に関節リウマチ(-)の9712名(20-100歳)でリウマチ因子(RF)と関節リウマチ(RA)発症リスクを評価.
アウトカム;
最終的にRAを発症したのは183名(187659 patient-year)
BaselineのRF値は平均18IU/mLで, 年齢による差は無し.
RF高値はRA発症リスクとなり得る. 値は多ければ多いほど高リスク.
RF
|
10年 HR
|
28年 HR
|
25-50
|
6.0[2.1-17]
|
3.6[1.7-7.3]
|
50-100
|
14[6.7-28]
|
6.0[3.4-10]
|
>100
|
39[18-85]
|
26[15-46]
|
また, RF高値はRAのみならず, 他の膠原病発症リスクも上昇させる傾向にある(有意差は無し)
年齢, 性別, 喫煙の有無, RF値別に10年以内のRA発症率を評価すると,
最も高リスクとなるのは50-69歳の喫煙女性で, RF>100IU/mLでは10年以内のRA発症率は30%を超える.
反対に<25ならばリスクは非常に低いと言える.