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2023年6月26日月曜日

くりかえす扁桃腺炎に対する扁桃切除の有効性

 NATTINA trial: (Lancet 2023; 401: 2051–59)

繰り返す扁桃腺炎ではしばしば扁桃切除術が選択される.

扁桃腺炎の頻度や, 重症度が緩和される報告は多数あるが, 今回は各群N=200規模のStudyが発表された.


16歳以上の繰り返す扁桃腺炎患者を対象とし,
扁桃切除術群 vs 通常の治療群に割り付け比較したRCT.

・日常生活を妨げるような扁桃腺炎症状があり, 

 
過去1年以内に7回以上, または過去2年以内に5回/年以上, 過去3年以内に3回/年以上の頻度で繰り返す症例を対象.

・アウトカムは24ヶ月における咽頭炎の頻度, 症状の強さを比較.


母集団


アウトカム

・24ヶ月における咽頭痛の期間は,
 
切除群で23日[11-46]
, 保存群で30日[14-65]と
有意に切除群で短縮される.
・Baselineの頻度や重症度を考慮すると
 
扁桃栓切除によるIRR 0.53[0.43-0.65]と
ほぼ半減する結果.

・TOI-14(Tonsil Outcome Inventory-14)も有意に低下
 TOI-14は0-35点は軽症
 36-48が中等症
 49-70が重症