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2020年3月24日火曜日

ステロイド長期使用におけるメトフォルミンの併用

(Lancet Diabetes Endocrinol. 2020 Apr;8(4):278-291. doi: 10.1016/S2213-8587(20)30021-8.)

UK4病院におけるDB-RCT(phase 2)
糖尿病(-)の炎症性疾患においてPSLを継続的に使用(≥20mg/d≥4wk, さらに≥10mg/dをその後≥12wk継続, またはそれと同等の総量を使用)している患者群を対象とし, 
Met投与群 vs Placebo群に割り付け, 12wk継続した.
・Met850mg/d5日間, その後850mg bid5日間, その後850mg tidを継続

アウトカムは臓器-皮下脂肪比, 代謝マーカー, , 心血管, 炎症マーカーの変化を評価した.

母集団
母集団の背景は喘息, 血管炎, サルコイドーシス, SLE, RA, ILD, MCTD, ぶどう膜炎, 筋炎など

アウトカム

・両群で臓器-皮下脂肪量比は有意差無いが
 Met投与群では皮下脂肪量は有意に低下
 一方で臓器脂肪量は有意差なし.
他にMet群において, HbA1cの低下HOMAの低下LDLの低下空腹感, 糖分渇望感の低下を認める

, 呼吸器病変がある患者において, 呼吸苦VASの改善や, BMDの改善が期待できる

細かいアウトカム

合併症
・Met群で有意に増加するのは下痢症状
・重大な副作用はPlacebo群で多い結果

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長期間のステロイドを使用する患者において, メトフォルミンの併用は様々な代謝系合併症を予防し得る可能性がある.
小規模のPhase 2ではあるが, 今後Phase 3につながる可能性が高く, 期待したいところ.

個人的には長期間のステロイドユーザーで、HbA1cが軽度でも上昇する場合はナルハヤでメトフォルミン導入していることが多いっす.