RA患者で関節形成術を行われた患者を対象とした後ろ向きCohort.
・患者はRAで, 膝関節もしくは股関節の関節形成術(初回, Revision含む)を行われた患者で, 且つ最近Abatacept, Adalimumab, Etanercept, Influximab, Rituximab, Tocilizumabを術前に使用された患者を対象とした.(8週以内, RTXに限り16週以内, 各薬剤は1年以内に3回以上, RTXは2回以上使用している)
・アウトカムは術後感染症のリスク(術後30日以内の院内感染症, 術後1年以内の人工関節関節症)をステロイド投与量, 使用DMARD間で比較.
比較はPropensity socreを用いた, IPTW法で行なった.
母集団
アウトカム: 各群における感染症頻度
薬剤間の比較
・RTXは人工関節感染症のリスクは他のDMARDよりも低い可能性
・院内感染症リスクはDMARD間で特に差はない.
・ステロイドはPSL>10mgでは有意な院内感染症, 人工関節感染症リスクとなる.
RA患者の周術期感染, 人工関節感染症はDMARDの種類よりもPSL投与量の方が影響する