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2017年8月2日水曜日

小児における肺炎を示唆する症状, 所見

JAMAのRational clinical examinationシリーズより
Does This Child Have Pneumonia?
(JAMA. 2017;318(5):462-471.)

小児の肺炎疑い症例を対象とした前向きCohort study 23 trialsMeta-analysis. N= 13833
・5歳未満の小児例を含むStudy肺炎疑いの外来, 救急, 入院患者を対象
肺炎のRSは胸部レントゲン所見.

症状より

・特異性が高いのは胸痛
・食事摂取低下や咳嗽は微妙. 症状からはあまり有意なものは乏しい

Vital signより

・体温>37.5度や呼吸数>40/分は肺炎を示唆するが, LR1.5程度のみ.
・SpO2 ≤96%は肺炎の可能性をあげる.

所見より

・呼吸音はあまりよい指標にはならない.
努力呼吸(Grunting:ブタが鳴くような呼吸, 鼻翼呼吸, 肋間陥凹)は肺炎を疑う所見と言える.

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5歳未満の肺炎疑いでは, 身体所見で肺炎を除外するのは難しい.
所見では特に呼吸様式の観察が重要と言える.

努力呼吸やSpO2<96%では肺炎を考慮した方が無難.