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2017年7月4日火曜日

急性のじんま疹に対するステロイド追加は無意味

(Levocetirizine and Prednisone Are Not Superior to Levocetirizine Alone for the Treatment of Acute Urticaria: A Randomized Double-Blind Clinical Trial. Ann Emerg Med)より

フランスにおけるDB-RCT.
18歳以上で急性のびまん性のじんま疹でERを受診した100例を対象とし,H1阻害薬 ± PSL 40mg 4日間に割付け, 比較.
・血管浮腫やアナフィラキシー, 発熱5日以内に抗ヒスタミン, ステロイドを使用している患者DM既往, 慢性呼吸不全, 心不全, 腎不全, 急性消化性潰瘍疾患, 妊婦, 授乳婦は除外.

両群でLevocetirizine 5mg/d5日間投与しさらにPSL 40mg4日間 vs Placebo群に割付け.
・2日後の掻痒感, 皮疹の経過, 再発の有無, 副作用を評価した

母集団

アウトカム

掻痒感消失(10段階中0)は両者で有意差を認めない.

2日後の掻痒感スコアも両者で有意差なし.

2日後の皮疹の範囲も両者で同等.


再発リスクも変わらず.
短期的副作用も両者で同等.

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じんま疹において, H1阻害薬にステロイドを足す行為は症状の緩和効果は期待できない.
短期的な副作用もないが, 長期的な副作用となる報告もあり, やはりやるべき行為ではない.
http://hospitalist-gim.blogspot.jp/2017/04/blog-post_59.html