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2017年6月16日金曜日

アスピリンにNSAID併用するときはCOX-2阻害薬を

Lancet 2017; 389: 2375–82より

CONCERN trial: 香港の大学病院におけるDB-RCT.
・心臓血栓性疾患 + 関節炎があり, アスピリン + NSAID併用が必要な患者で, 且つ上部消化管出血を認めた患者514例を対象.
患者はピロリ陰性が確認, もしくは除菌されている.
上部消化管手術歴, 食道炎, 腎不全(Cr≥2.26mg/dL), 妊婦, ターミナル, 担癌患者は除外

上記患者群を, アスピリン 80mgに加えて
・セレコキシブ 100mg bid + Esomeprazole 20mg/d併用群
Naproxen 500mg bid + Esomeprazole 20mg/d併用群に割付け, 18ヶ月以内の消化管出血再発リスクを比較.

母集団のデータ

アウトカム

・18ヶ月の上部消化管出血リスクは有意にセレコキシブ群で低い.(HR 0.44[0.23-0.82])
心血管イベントリスクは有意差なし

・関節炎のDisease-activity scoreは両者とも低下を認める

上部消化管出血後でアスピリンにNSAIDを併用せねばならないときはCOX-2阻害薬とPPIの併用がベター