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2017年3月22日水曜日

ダビガトランは骨折リスク軽減効果があるかも

動物実験では, Dabigatran使用群では骨量の増加, 骨ターンオーバー遅延が報告されている.

香港におけるRetrospective cohortにおいて, NVAF患者で新規にDabigatran開始された群とWarfarin開始群において, 骨粗鬆症による骨折リスクを比較
(JAMA. 2017;317(11):1151-1158. )
・新規にNVAFを診断された51496例において, Dabigatran開始群とWarfarin開始群でPropensity score-matched analysisを施行

母集団データ:

アウトカム
Dabigatranでは有意な骨折リスク低下効果がある
 NNTは147程度.
・特に転倒既往がある患者ではリスク軽減効果も高い.
・転倒既往がない場合は有意差なし.

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後ろ向き解析のPropensity score matched analysisであり, 今後の追試, RCTの再解析の結果を待ちたいところ.
NNT 150程度であり, この効果を期待してダビガトランを選ぶことはあまりないかもしれないが, 転倒が多い患者では考慮してもよいかもしれない.