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2017年2月27日月曜日

カリニ肺炎予防のST合剤は半量でもよいかも

日本国内からの非盲検ランダム化比較試験

膠原病でPSL ≥0.6mg/kg/dを開始する患者群183例を対象とした非盲検RCT.
(Arthritis Research & Therapy (2017) 19:7)
・20歳以上で新規発症, 再燃したリウマチ性疾患で, PSL≥0.6mg/kg/dの投与を必要とする患者で, PJP予防投与をされたことがない患者群を対象
・ST合剤の禁忌, 生物学的製剤使用, PJP既往あり, コントロール不良な合併症, 体重40kg未満, 妊婦, 授乳婦, 腎不全患者は除外.

上記患者群を
・ST合剤をSingle-strength(SS: SMX/TMP 400/80)/日 投与群,
・Half-strength(HS: S/T 200/40)/日 投与群
・Escalation群(ES: 40/8より開始, 200/40まで10%/wkで増量) に割付け24wk時点でのPJP発症リスクを比較した

母集団

アウトカム: 24wk時点でPJPの発症例は無し.
予防投与中断率は有意にSS群で他のHS, ES群よりも高い結果.

投与量減量が必要な副作用もHS, ES群は有意に低い

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・生物学的製剤の使用がないステロイド投与中の患者では、ST合剤は半量でも良い可能性
・副作用も少なく, 中断リスクも低い.
 特にSLE患者ではST合剤による副作用リスクが高いと言われており, そのような患者群では半量で使用する方が利点が多いかもしれない.