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2014年1月7日火曜日

市中細菌性髄膜炎に合併する関節炎

発熱、意識障害で来院した80台男性。
腰椎穿刺にて混濁したCSFを認め、グラム染色ではグラム陽性双球菌が検出。
尿中肺炎球菌抗原も陽性であり、肺炎球菌性髄膜炎と診断。

入院後 手首の腫脹にも気付き、穿刺すると膿性の関節液が引けた.
多分 化膿性関節炎でよさそうと思われる.

このような細菌性髄膜炎と化膿性関節炎の合併というのは多いものなのだろうか?

BMC Infectious Diseases 2006, 6:64
16歳以上の市中細菌性髄膜炎696例のProspective study.

関節炎は48例 ( 7% )で認められた.
23/48で関節穿刺が施行され, 6例で培養陽性. 5例が髄膜炎菌で, 1例が肺炎球菌であった.
関節炎をきたした髄膜炎の起因菌は, 髄膜炎菌が67%, 肺炎球菌が23%と多く, それ以外はインフルエンザ桿菌, GBS, GGS, E coli等
関節炎の部位は膝関節が48%, 手首が17%, 足首14%. 多関節炎は40%であった.


細菌性髄膜炎と関節炎の合併については、
この文献をみつけたのみでした。

まぁ、合併していてもおかしくない、という感じでしょうか。