敗血症, 外傷, それ以外の原因のHypovolemic shock患者2857例を対象とした多施設RCT.
Colloidsで治療する群(4%, 20%アルブミン, HES, dextran, gelatin)
vs. Crystalloidで治療する群に割り付け, 予後を比較.
患者はいずれを満たす群
①sBP<90 or MAP<60, もしくは起立性低血圧を有する群,
②Low filling pressure, low cardiac index.
③組織低灌流, 低酸素の所見, 症状を2つ以上認める患者群(GCS<12, mottled skin, 尿量<25ml/h, CRT ≥3sec, Lac>2mmol/L, BUN>56mg/dL, FENa <1%)
Colloid群では上記の薬剤が使用可能で, HESは30mL/kg/dを超えない量まで使用可能. 両群とも維持補液はCrystalloidを使用可能. また, Alb<2.0g/dLではAlb補液は可能.
母集団;
アウトカム;
補液の使用量は,
使用補液
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Colloid群
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Crystalloid群
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NS
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使用人数
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17.82%
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85.65%
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使用量
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1000[500-2500]
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2500[1500-4500]
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リンゲル
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使用人数
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6.22%
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17.67%
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使用量
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3000[1000-7000]
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2000[1000-4500]
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高張食塩水
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使用人数
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1.34%
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4.23%
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使用量
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500[265-867]
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1500[500-2250]
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Gelatins
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使用人数
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34.94%
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1.66%
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使用量
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1500[1000-3000]
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1000[500-2000]
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HES
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使用人数
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68.81%
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4.78%
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使用量
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1500[1000-2000]
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500[500-1000]
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Alb 4%
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使用人数
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6.15%
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4.16%
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使用量
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1000[500-1500]
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1000[500-1500]
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Alb 20%
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使用人数
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14.21%
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12.27%
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使用量
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300[200-600]
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300[200-500]
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Dextras
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使用人数
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0.35%
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0
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使用量
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500[500-1000]
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28日, 90日死亡率の比較;
28日死亡は有意差ないが, 90日死亡はColloids群で有意に低下.
挿管症例が極々減少する傾向がある. 透析移行率は有意差無し.
ショックの原因別ではどれも差はない
使用薬剤別の比較では
HES vs NSの比較において90日死亡リスクの軽減効果が認められている.
今までの同様のStudyでは死亡リスクは有意差なしとの結論となっていた.
HESに至っては腎不全の増悪リスクがあると言われていたが, このStudyではむしろ死亡リスク減少効果が見込める可能性がある.
腎不全リスクも無い.
28日死亡は有意差無く、臨床的に有用かどうかは判断に迷う。SOFA scoreの変化も両者でほぼ変わらず, 臨床経過も大差ないと考えられる. なぜその後に差がでたのかがよくわからない.
今後の追試に期待したい所.