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2012年5月16日水曜日

ProbioticsでUTIを予防する


Arch Intern Med 2012;172:704-12

UTI再発を繰り返す閉経後女性 252名のDB-RCT
ST合剤 480mg/d vs Probiotics* bidに割り付け, 12moフォロー. UTI再発率を比較.
* Probiotics; 109 CFUのLactobacillus rhamnosus GR-1, L reuteri RC-14.

割り付け前のUTI発症数はそれぞれ7.0 vs 6.8回/12mo.
割り付け後のUTI発症数は(/12mo)

ST合剤
Lactobacilli
MD
臨床的再発
2.9[2.3-3.6]
3.3[2.7-4.0]
0.4[-0.4~1.5]
 1回以上の再発(%)
69.3%[58.9-77.0]
79.1%[69.9-85.7]

 再発までの期間(mo)
6[4-9]
3[2-5]

細菌学的再発
1.2[0.9-1.6]
1.8[1.4-2.3]
0.6[0.0-1.4]
 1回以上の再発(%)
49.4%[38.5-58.4]
62.9%[52.4-71.1]

 再発までの期間(mo)
>12mo
6[4-12]



と, ST合剤と同等のUTI予防効果が期待できる.

ST合剤では当然各常在菌の抗生剤耐性率は上昇

問題は、このProbioticsが日本国内にないということ。
(抗生剤関連下痢とProbioticの記載を参照 http://ujitoku-gim-ed.blogspot.jp/2012/05/blog-post_09.html)

Lactobacillusならばヨーグルトだが,
毎日2回、欠かさずヨーグルトを食べ続ける生活に耐えられるならばやってちょうだい。

by 高岸